ワインを購入してから飲むまでの基本準備を紹介!

ワインショップで美味しそうなワインを見つけた時や、プレゼントでワインをいただいた時、皆さんはどのように飲む準備をしますか? 今回は、美味しいワインをより美味しく飲むための、基本的な準備についてご紹介します。ワインを開けるために必要な道具や、ワインの種類と適正温度、ワインに合う料理などについて解説します。

どんなグラスを用意したらいい?

まずは、ワインを飲むときのグラスについて。ワインを飲むときに、ふだん使っているグラスや紙コップを使う方もいますが、ワイングラスを使うことをおすすめします。 ワイングラスは、ワインの味わいや香りを最大限に引き出す形状をしており、飲むワインの種類によって、適したグラスはそれぞれ異なります。 グラスの飲み口の広さによって、ワイングラスを傾けた時に、口の中にワインが入るスピードや量、口の中への広がり方が変わります。 ブドウ品種や産地、熟成期間などによってワイングラスを選ぶことが一番なのですが、最初からそこまでこだわるのは難しいでしょう。

初心者には100円ショップの「うすぐらす」がおすすめ

初心者には100円ショップ(ダイソー)で売られている脚なしのグラス「うすぐらす」がおすすめです。ワインの味と香りを引き出す形状をしていて価格も手頃。 お試しで購入するワイングラスとして最適です。そこから一歩進んで飲むワインによってグラスを変えたくなったら、リーデルやツヴィーゼルといったグラス専門店に行くことをおすすめします。グラス選びのアドバイスが受けられます。

常温?冷やして?どうやって飲むの?

ワインは冷やして飲む時と、常温で飲む時、どちらが美味しく感じると思いますか? 実は、これもワインの種類によって変わるんです。 低い温度だと、ワインのフレッシュ感やフルーツの香り、酸味が際立ちます。反対に高い温度だとワインの酸味や渋みはやわらかくなり、香りが広がりやすくなります、味わいもより複雑で甘みを感じることもあります。 そのため、渋みの少ないスパークリングワインや白ワインは冷やして、その逆の赤ワインは常温で飲むとよいでしょう。 飲んでいるうちに、グラスの中でワインの温度は少しずつ上がっていくので、最初は低めにしておいて、徐々に温度の変化による味わいや香りの変化を楽しむのもおすすめです。 冷やして飲むのが一般的なスパークリングワインも温度を上げると違う印象になるので試してみてくださいね。

ワインの開け方、開ける道具

ワインの栓にはコルクタイプとコルクタイプ以外のものがあります。コルクを抜くための道具は色々な種類があります。初心者でも比較的使いやすいのは、スクリュープル、レバー式、電動式です。100円ショップで手に入るオープナーを使っても良いでしょう。 レバー式はコルクを抜くときの力が必要ありませんが、大きいので収納スペースが必要です。電動式は、大きさに加え重量もあります。 一番コンパクトなのは、プロも愛用しているソムリエナイフです。2段式のソムリエナイフは力が必要ないので、女性でも無理なく開けられるでしょう。慣れが必要ですが、ソムリエナイフを使えるととてもスマートに見えます。 また、スパークリングワインの開け方にもコツが必要です。キャップを片手で押さえたまま、スパークリングワインがもつガスの力を利用して開けます。 Youtubeなどの動画で確認してみると分かりやすいですよ。コルクを抜くための道具は、ぜひ自分に合うものを探してみてください。 ※ワイングッズについては、こちらのページで詳しくご紹介しています。是非ご覧ください。 ・日本ワイン愛好家必見、ワインをより楽しむことが出来るワイングッズを紹介!

赤、白、ロゼ、スパークリングと合わせるおつまみ

一般的にワインと料理を合わせる際には、「似た色味のものを合わせる」と良いとされています。赤ワインには肉料理、白ワインには白身の魚、ロゼワインにはサーモンやエビ、タコというイメージです。 スパークリングワインの爽快感や炭酸は辛みの強い料理と相性がいいと言われています。 日本固有の品種である甲州には出汁や薄口しょうゆで味付けした野菜類、マスカットベーリーAには、少し甘めのタレを使った料理を合わせるのがおすすめです。 何種類かおつまみを用意してみて、ワインとの相性を試してみると違いが分かるのでおすすめです。コンビニで買えるお菓子やおつまみを何種類か選んで比較してみるのもいいでしょう。 赤ワインにはサラミやチーズを、白ワインにはピクルスやサラダ用チキンなどが相性がいいのでぜひ試してみてくださいね。

まとめ

ワインを購入してから飲むまでの、基本的な準備の仕方をご紹介しました。ワインを自宅で飲む時、グラスや道具が必要で難しそう…というイメージをお持ちの方もいるでしょう。 大切なのは、楽しく、美味しく飲むことです。最初は、高い道具を揃えるのではなくリーズナブルなものから揃えていき、徐々に好みに合わせて機材を揃えていくと楽しいですよ。美味しいワインを楽しんでくださいね。
この記事のライター:オオサキ ノンノ
フリーライター。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。ホテルでソムリエをしていた経験を活かし、現在はフリーライターとして活動中。登美ノーブルドールを飲んで以来日本ワインの魅力と可能性に期待している。