ワイナリー訪問レポート(ココ・ファーム・ワイナリー)

ココ・ファーム・ワイナリー

新型コロナウイルスによる他県への移動自粛要請(東京都)も解除されたので、9月の下旬に遅い夏休みを兼ねて栃木県足利市にあるココ・ファーム・ワイナリーさんへ行ってきました。浅草駅(北千住駅経由)から足利市駅まで、東武特急りょうもう号で最短72分と東京からの日帰り旅行にちょうどいい距離です。

安心のコロナウイルス対策

最寄りのバス停からワイナリーまでは坂道を歩いて約7分程度、途中に咲くヒガンバナを見ながら鬼滅の刃を思い浮かべているとあっという間に到着です。ショップ・カフェの入り口にある消毒液で手指を消毒した後にウエルカムドリンクをいただきました。高濃度エタノール(76.9~81.4vol%)を使用した消毒液を設置するなど各所でコロナウイルス対策が行われており安心して楽しめます。

訪問時にみかけた感染症対策

  1. ショップ・カフェ・トイレなど各所に消毒液の設置
  2. ショップの入り口に、マスクを設置(未着用者への配布用)
  3. ショップのレジに飛沫対策用ビニールシートの設置
  4. テイスティング受付カウンターに飛沫対策用アクリルボード設置
  5. カフェの座席が飛沫対策ですべて横並び
  6. ショップ・カフェスタッフのマスク着用
  7. 見学コースの一部休止・催行人数の制限

入口の消毒液とマスク

飛沫対策のアクリルボード

横並びの座席配置

コスパ抜群のワンコインテイスティング

通常はショップ内カウンターでスタッフの方と会話をしながらテイスティングを楽しめるようですが、今はコロナウイルス対策でテラスでテイスティングを行います。テラスからは壮大なブドウ畑が見渡せ、テイスティング台を支えるワイン樽にはステキな彫刻が施されており、コロナ禍の中で気持ち良い時間が過ごせました。スタッフの方に飲みながら質問はできませんが、おすすめペアリング料理や使用品種が書かれたワインの説明シートが設置される嬉しい心遣いがありました。

テイスティング概要

ワイン5種におつまみが付いて1,000円(500円のボトルクーポン付)
2種類のセットから選択(毎月更新)

耳よりポイント

まれに複数のワインが抜栓されている場合、タイミングによってセット外のワインを選択できることがあるそうです。テイスティング時にスタッフの方に聞いてみるといいです。

テラスエリアでテイスティング

ワイン樽の彫刻も楽しめる

テイスティングセットメニュー

充実の見学ツアー

アテンドスタッフさんがブドウ畑や醸造場を解説付きで案内してくれる約45分の見学セミナーツアー。1日3回開催(10:30・13:00・15:00)で参加料はバッチ付きで500円。(※現在はコロナウイルス対策で定員10名)

今回はほかに参加者がおらず、アテンドスタッフさん独占の贅沢なツアーを体験することができました。

耳よりポイント

定員を超えても別スタッフがいれば、ツアーは開催されるそう(※事前問い合わせがベター)
アテンドスタッフは約5名、基本コースは変わらないが説明等にスタッフの特色がある。

見学ツアー受付があるショップ入口

四季で異なるブドウ畑

今回はスタッフ谷口さんのアテンドによりツアースタート。まずは正面のブドウ畑を見ながら設立の経緯や歴史、こころみ学園との関係、自家畑で栽培しているブドウ、全国のブドウ畑などワイナリーについての説明をしていただきました。3月に自家畑で見学ツアーに参加したときは茶色いブドウ畑でしたが、今回は畑の下段2種が収穫された緑のブドウ畑を楽しむことができました。

耳よりポイント

時期によって畑の様子がかわります(7月~8月頃:緑のブドウ畑、9月下旬~10月上旬頃:収穫期のブドウ畑)

9月訪問時のブドウ畑

3月訪問時のブドウ畑

醸造施設で発酵中のワインに遭遇

カフェの下にある醸造場でプレス機、タンク、瓶詰機を見ながらブドウ別のプレス法、発酵に活躍する野生酵母、ブドウの輸送方法などの説明をしていただけます。

ブドウの除梗と発酵のチェックは、実際の作業を見学することができました。この日の除梗は手作業で大量のブドウ果粒を1粒1粒丁寧にジクから外していました。発酵中の樽は栓を外すとプチプチと元気な音が聞こえてワインが出来ていく工程を実感しました。

発酵中のワイン樽

除梗作業中の様子

果汁を搾るプレス機

8,000リットルを超える巨大タンク

瓶詰作業のラベル貼

環境が一定のトンネル貯蔵庫

見学ツアーの最後はトンネル貯蔵庫。年間通して熟成に最適な温度と湿度が保てる施設。実際に樽に触れたり、熟成の工程で行う作 業の説明をしていただけます。『天使の分け前(熟成の工程で樽から蒸発するアルコール)』というステキな話をしていただきました。樽の中は定期的にチェックをし減った分は補充して劣化を防ぐそうです。

トンネル貯蔵庫に並ぶ樽の数々

補充用のワイン

【おまけ】ルミュアージュ作業施設を見学

今回は特別に瓶内二次発酵で造られるスパークリングワインのルミュアージュとデゴルジュマンの作業場を見せていただきました。※瓶内二次発酵とは通常のワイン(スティルワイン)を瓶に詰めて酵母と糖分を加えて密閉(ティラージュ)し瓶内で二回目の発酵を行うこと。

ルミュアージュとは熟成中に発生した澱を瓶の口に集めるため瓶を逆さにして朝晩45度づつ回転させる作業。メガネが曇るぐらいヒンヤリした部屋の中には、専用の木枠(ピュピュートル)に並んだ瓶の数々。裏には目印のラインをつける工夫がされておりました。

デゴルジュマンとは瓶の口に集めた澱を凍らせ気圧を利用して取り除く作業。澱を取り除いて減った分は機械の上に設置されたボトルから補充されるそうです。機械が稼働している様子をぜひ見てみたいものです。

スパークリングワインが並ぶ

デゴルジュマンの機械

瓶底のラインと瓶の澱

ピュピュートルの上にメモ

カフェ目的でも訪れたい

メニューが多彩で、ブドウ畑を目の前にしたテラス席ではのんびりとワインや食事を楽しむことができます。ワインは3サイズ(グラス、デキャンタ、ボトル)でシチュエーションに合ったチョイスをできるのがうれしい。

ランチは地元足利マール牛のカレー、ピザ、サンドウィッチなどのセット以外に平日限定でパスタやオムライスのミニコースが楽しめる。ワインをしっかりと楽しむなら足利マール牛を使ったローストビーフなどペアリングにピッタリのおつまみも充実。ノンアルコールで楽しみたい方も手作りケーキ、ソフトクリームなどスイーツが充実。メニューを見ていて濃縮ブドウソースがかかったヴィンコットは食べてみたかったです。(※次回の楽しみに取っておきます)

今回は時間の都合でテイクアウトのランチボックスをいただきましたがボリューミーでとてもおいしかったです。暖かいパンに細やかな心遣いを感じました。次回はゆっくりとデギュスタシオン・コース(要予約)でワインとお料理を楽しみたいなぁ

地元の牛肉を使ったカレーランチボックス※

テラス席からの太陽と月セット

※通常ランチボックスはカフェ内でご利用いただけません

最後はショップでお買い物

ショップではワインやジュースの他に、テイスティングにも付いていたチーズやドライフルーツ、ジャムやドレッシング、レーズンサンドなど色々なアイテムがあり、お土産に迷わない注意が必要です。自分用のお土産にワイン2本とロゴ入りオリジナルバッグを購入して、バスの時間までオリジナルジェラートを食べながらのんびり過ごしました。

こころみ学園の朝どれ野菜

ワインづくりの作業着などアパレル商品も販売

ワインとオリジナルバッグ

ワイナリー情報

営業時間
ショップ 10:00~18:00
カフェ 11:00~15:00(平日)/ 11:00~17:00(土日祝)
住所
栃木県足利市田島町611
電話番号
0284-42-1194
WEBページ
公式WEBページ
ワイナリー情報
アクセス

電車(最寄り駅)
東武伊勢崎線 足利市駅(浅草駅から特急りょうもう号で約75分)
JR両毛線 足利駅(東京駅から約150分)

バス(足利・足利市駅経由)
あしバスアッシー行道線 ココファーム入口 下車徒歩約7分
あしバス時刻表


北関東自動車道 足利インターチェンジから約10分

地図