ワインの味を決める最も重要なものはぶどうの種類や品質。ぶどうは同じ品種でも生産地の気候や風土によって個性が大きく変わります。
今回は国税庁から発表された2016年度資料を参考に、全国のワイナリーが受け入れた国内生産の赤ワイン用ぶどう上位6種を紹介します。
赤ワイン用ぶどう品種別受入数量
品種名 | 受入数量※1 | シェア |
---|---|---|
マスカット・ベーリーA | 3,152t | 32.8% |
コンコード | 1,896t | 19.7% |
メルロ | 1,376t | 14.3% |
キャンベル・アーリー | 1,185t | 12.3% |
巨峰 | 416t | 4.3% |
カベルネ・ソーヴィニヨン | 413t | 4.3% |
※赤ワイン用ぶどうの国内総受入数量=9,623t
※1…ここでの「受入数量」は、生産されたぶどうの中からワイナリーが受け入れた数量を指します。
マスカット・ベーリーA
日本ワインにおける赤ワイン用ぶどうの代表格。赤ワイン用ぶどうの約1/3のシェアを占める。新潟県の岩の原葡萄園で川上善兵衛氏によって交配された日本原産のぶどう。
渋みが少なくスッキリしたワインが多い。いちごなどのベリー系の香りや、綿菓子のような甘い香りが特徴的。
受入生産数量上位3県の比較表
生産県名 | 受入生産数量 | シェア |
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山梨県 | 1,986t | 63.0% |
山形県 | 437t | 13.9% |
長野県 | 190t | 6.0% |
コンコード
アメリカ原産のぶどう品種。日本での生産は長野県でほぼ100%。ワイン用のほかに生食用、果汁飲料用にも生産される。
アメリカ産は甘口の印象が強いが、日本では甘口から辛口まで幅広いテイストが特徴的。
生産県名 | 受入生産数量 | シェア |
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長野県 | 1,894t | 99.9% |
メルロ
フランス原産のぶどう品種で世界中で人気がある。日本では長野県が有名な産地。近親品種にカベルネ・ソーヴィニヨンやマルベックがある。
酸が少なめで、豊かな果実感、程よい渋みが特徴的。ワイン初心者でも比較的のみやすい印象があります。
受入生産数量上位3県の比較表
生産県名 | 受入生産数量 | シェア |
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長野県 | 687t | 49.9% |
山梨道 | 188t | 13.7% |
山形県 | 152t | 11.0% |
キャンベル・アーリー
川上善兵衛氏が日本に持ち込んだ欧米交雑品種。巨峰の親品種でありフルーティーで華やかな香り。
甘口から辛口まで幅広いワインが醸造される。いちごなどのベリー系の甘い香りが特徴的。
受入生産数量上位3県の比較表
生産県名 | 受入生産数量 | シェア |
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北海道 | 619t | 52.2% |
宮崎道 | 211t | 17.8% |
岩手県 | 195t | 16.5% |
巨峰
ぶどうの王様といわれる日本品種。正式品種名は石原センテニアル。
日本では生食用の印象が強いが、生食用と同じで甘口ワインでフルーティーなワインが多い。
受入生産数量上位3県の比較表
生産県名 | 受入生産数量 | シェア |
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長野県 | 239t | 57.5% |
山梨道 | 127t | 30.5% |
福岡県 | 19t | 4.6% |
カベルネ・ソーヴィニヨン
フランス原産のぶどう品種でボルドーワインが有名。世界中で高品質ワインを生み出す最も人気のある品種のひとつ。
凝縮された果実感に酸・渋みも強めなガッチリとしたワインが多い。時間をかけ変化を楽しみながら味わいたい。
受入生産数量上位3県の比較表
生産県名 | 受入生産数量 | シェア |
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山形県 | 96t | 23.2% |
山梨道 | 92t | 22.3% |
長野県 | 75t | 18.2% |
※参考資料:国内製造ワインの概況(平成28年度調査分)
当メディアの編集部です。「日本ワインを楽しもう!」を理念に掲げ活動中。