初心者必見!種類別 ワインの飲み方 キホンのキ

ワイン作りが盛んな欧州では、ワインは食事を楽しむための日常的な飲み物。日本でも国産ぶどうを100%使用して作られる”日本ワイン”が注目を集め、徐々に身近な飲み物になってきています。

ワインに「特別な知識が必要そう」「ハードルが高い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、赤や白、スパークリングなど種類別の特徴や飲み方の基本を押さえるだけで、初心者の方でも十分に楽しむことが出来ます。今回は、自宅でワインを楽しむために抑えておきたいポイントを分りやすく解説致します。

ボディごとに異なる赤ワインの飲み方

赤ワインは、ブドウを皮や種ごと潰して作られるワインです。酸味や渋み(タンニン)などによる飲み口の濃さを「ボディ」と表現し、主に3つの種類に分類されます。赤ワインと言えば常温で飲むイメージが浸透していますが、実はこのボディごとにおすすめの飲み方が全く異なるのです。

それでは、赤ワインを美味しく飲むために押さえておくべきボディ別の違いと特徴を把握しましょう。

ライトボディ(軽口)

特徴
フレッシュでフルーティー、度数も低い
適したグラス
縦長ですぼまりがあるグラス
飲み頃の適温
10℃前後
相性の良い食べ物
魚介類、和食にも◎
抜栓から飲むまでのタイミング
フレッシュさを楽しむため飲む直前に開栓
代表的なぶどう
マスカット・ベーリーA、キャンベル・アーリー、ピノ・ノワール
 

ミディアムボディ

特徴
ライトとフルの中間のため飲み口の幅が広い
適したグラス
空気に触れさせる面積が広い大きなグラス
飲み頃の適温
13~16℃前後
相性の良い食べ物
脂身の少ない淡泊な肉料理、濃い味の魚介類にも◎
抜栓から飲むまでのタイミング
飲む1~2時間前。アルコール度数が強めのものは3~4時間前
代表的なぶどう
メルロー、ツヴァイゲルト

フルボディ(重口)

特徴
赤ワイン好きに人気。濃厚で香りが強いのが特徴
適したグラス
ゆるやかなすぼまりがある大きなグラス
飲み頃の適温
13~16℃前後
相性の良い食べ物
濃いめの味、脂身の多い肉料理
抜栓から飲むまでのタイミング
香りを出すため、飲む3~4時間前
代表的なぶどう
カベルネ・ソーヴィニヨン、ブラッククイーン、シラー

ワイン初心者にお勧め!白ワインの飲み方

白ワインは、ブドウの果汁だけを搾って作られたワインです。白ワインは、酸味と甘味が基準となり、大きく分けると辛口と甘口のテイストに分けられます。スッキリとした味わいで赤ワインに比べると渋み要素が少ないため、クセが少ないのが特徴です。

つまり、白ワインの方が比較的ワイン初心者にも抵抗なく飲みやすいと言えるでしょう。そんな、赤ワインとは全く異なる白ワインを美味しく飲むためのポイントをご紹介します。

辛口

特徴
スッキリとした味わいが特徴で、人気が高いテイスト
適したグラス
ボウル部分が大きく広がっているグラス
飲み頃の適温
コクのあるものは10~13℃。酸味のあるものは5~10℃
相性の良い食べ物
魚介類、和食との相性が◎
抜栓から飲むまでのタイミング
ライトなものは飲む直前。それ以外は1時間前
代表的なぶどう
甲州、ソーヴィニヨン・ブラン、ナイアガラ、シャルドネ

甘口

特徴
初心者にも人気のタイプ、アイスワインなどデザートタイプもある
適したグラス
赤の軽口と同じ縦長ですぼまりがあるグラス
飲み頃の適温
6~10℃の低温で冷ために冷やす
相性の良い食べ物
オードブル、デザートの時など、青かびの塩気と癖の強いチーズなどと◎
抜栓から飲むまでのタイミング
飲む直前
代表的なぶどう
ケルナー、リースリング

実はワイン初心者向け?ロゼワインの飲み方

日本人には馴染みが薄いロゼワインですが、実は世界的に根強い愛好家が多い人気のワインです。甘口、きりっとした辛口と両方あり、癖が少ないため、白ワインから赤へのステップとして初心者の方におすすめです。

適したグラス
赤の軽口と同じ縦長ですぼまりがあるグラス
飲み頃の適温
辛口のロゼは10~12℃、甘口は6~10℃
相性の良い食べ物
クセのある青魚やえび、いかなどの甲殻類

万能ワイン!スパークリングの飲み方

スパークリングワインの代表といえばフランスのシャンパーニュ。日本ではお祝いの席、乾杯の時に飲むものというイメージが強いですが、ワインの本場である欧州では様々な種類の食事と共に気軽に頂くワイン種です。また、白だけでなくピンク色のロゼのスパークリングも人気があります。

適したグラス
高さがあり、飲み口がせまいフルートグラス
飲み頃の適温
5~8℃に冷やす
相性の良い食べ物
どんな食べ物とも相性抜群ですが、前菜のアンティパストなどに最適
代表的なぶどう
甲州、マスカット・ベーリーA、ナイアガラ、デラウェア、シャルドネ

ブームの兆し!?オレンジワインの飲み方

オレンジワインをご存じでしょうか?「オレンジを使ったフルーツワインのこと?」いえ、そうではありません。オレンジワインは、白ワインの主原料である白ぶどうを赤ワインと同じ製法で皮や種を一緒に付け込んで作られたワインです。実は伝統的な製法のワインですが、近年世界的に新たなブームを巻き起こしています。

適したグラス
フルーティーなタイプは、空気に触れる面積が多い大きなグラス。コクのあるタイプは、ゆるやかなすぼまりがある大きなグラス
飲み頃の適温
8~10℃、極端に冷やしすぎないように注意。
相性の良い食べ物
どんな食べ物とも相性抜群。洋食だけでなく和食、中華などアジア料理などにも◎
代表的なぶどう
甲州、ナイアガラ、デラウェア、シャルドネ

まとめ

いかがでしたか? 飲み方の基本的なポイントさえ分かってしまえば、ワインは全く難しい飲み物でない事がお分かりいただけたのではないでしょうか。はじめはいきなり個性の強いものにチャレンジせず、好みの食事と合わせやすいテイストのものから徐々に楽しむ幅を広げていきましょう。

この記事のライター:Megumi
元商社/エステサロン会社役員の経歴を持ち、現在東南アジアに在住。美容事業の傍ら、美、食、健康、ダイエットの記事執筆を行う。無類のワイン好きで海外渡航歴は通算2000回以上。欧州他ワイン産地で飲み歩きを経験。